対三間飛車▲4五歩早仕掛け[3]


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 本章では▲4五歩早仕掛けに対する後手側の対応としては本流と言える変化を御紹介する事にします。


「図1」


 「図1」は159章「図1」と同一局面、先手が▲4六歩と早仕掛けの意思表示をした所です。

「図1」から「図2」までの手順

▽5四歩 ▲5六歩 ▽5二金左 ▲3七桂

「図2」


 ▽5四歩、▽4二銀型で迎え撃つのが、居飛車側の早仕掛け急戦には最善の対応となります。 ▲3七桂として先手の仕掛け準備完了で「図2」となります。

「図2」から「図3」までの手順

▽7二銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲4五歩
▽同 歩 ▲5五歩 ▽同 歩 ▲4五桂
▽4四角 ▲5四歩 ▽2二飛 ▲4七銀
▽2五歩 ▲4六銀 ▽2六歩 ▲5五銀

「図3」


 「図2」で▽7二銀として美濃囲いを完成すれば玉形には隙が無くなりますが、 やはり先手の仕掛けが成立してしまいます。 ▲4五歩 ▽同歩に▲5五歩と突くのが急所で▽同角は▲2四飛と走られるので▽同歩ですが、 以下「図3」まで先手が優勢となります。 手順中▽4四角に▲5四歩と垂らす事と、 慌てて▲5三歩成としないで4八の銀を応援に繰り出して行くのがポイントとなります。

「図2」から「図4」までの手順

▽7二銀 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲4五歩
▽2二飛 ▲4四歩 ▽4三歩 ▲同歩成
▽同 銀 ▲3三角成 ▽同 桂 ▲7七角
▽5五歩 ▲同 歩 ▽2三飛 ▲4四歩
▽同 銀 ▲5四歩 ▽5五歩 ▲8六角
▽2二角 ▲4二歩 ▽5一金寄 ▲4一歩成
▽同 金 ▲4五歩 ▽同 桂 ▲同 桂
▽同 銀 ▲1五桂 ▽4三飛 ▲2四飛

「図4」


 「図3」までの手順中で▲4五歩と来た時に先手の▲2四歩突き捨てを利用して▽2二飛と、 ここで回って2筋を受けておく手も考えられます。 そして▲4四歩に▽4三歩と合わせて捌いて来ます。 この手には角交換から▲7七角と再度角を打つのが好手で、 ▽5五歩と手筋の突き捨てから▽2三飛と巧妙に受けて来ますが▲4四歩から、 以下▲8六角と覗く手が厳しく先手が指し易い形勢となります。 「図4」までは一例ですが、こうなれば後手陣は潰れです。



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