鷺宮定跡[2]


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 本章では鷺宮定跡に対する後手の対抗手段を見て頂きます。

「図1」


 「図1」は▽5四歩に先手が▲6八金直(上)と上がった所です。

「図1」から「図2」までの手順

▽1二香 ▲3八飛 ▽4三銀 ▲3五歩
▽同 歩 ▲4六銀 ▽4五歩 ▲3三角成
▽同 桂 ▲3五銀 ▽2五桂 ▲3四歩 ▽3二飛

「図2」


 「図1」で▽1二香と上がるのが後手側の最強の対抗手です。 実は「図1で▽6四歩と突いた手が良くなかったのです。 ▽5四歩の所で▽1二香として▲6八金直に▽5四歩でも同じ局面になりますが、 この先に▽1二香とする手も有力なのです。 居飛車側の▲5七銀左型に対して▽5四歩或いは▽6四歩と突く手は難解とは言え、 139章から142章で解説したナナメ棒銀や端角の仕掛けが成立するのが不満だからです。 ▽1二香形については後の章で解説します。 ▲3五歩から前章「図3」までと同じ手順で進み38手目に後手が▽3二飛と迎え撃つ体勢をとり「図2」となります。

「図2」から「図3」までの手順

▲3三角 ▽2七角 ▲2八飛 ▽3六角成
▲2六銀 ▽3四銀

「図3」

 「図2」から前章「図3」までの攻撃手順で▲3三角と打つのは今度は先に香が1二に逃げているので打った角が空を切る事になり、 以下「図3」まで先手不利となります。

「図2」から「図4」までの手順

▲6六角 ▽3四銀 ▲同 銀 ▽3七歩
▲2八飛 ▽3四飛 ▲2五飛 ▽2四歩
▲4五飛 ▽3八歩成 ▲5七銀 ▽4四歩
▲同 飛 ▽同 飛 ▲同 角 ▽4三歩
▲1一角成 ▽3九飛


「図4」

 「図2」からは▲6六角と打つ手も有りますが、強く▽3四銀から捌かれてあまり変化の余地も無く「図4」まで後手が優勢となります。



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