角換り 序盤の変遷


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 本章から、”【戦法図鑑】セカンドステップ”に入ります。 したがって、本章以降の内容は前章までを、ある程度理解して頂けている事を前提に進めて行く事になるので、 内容的に難しい部分も多くなる事を御了承下さい。とは言っても前章までの内容の延長線である事には違いないですので、 出来る限り難解な部分も分かり易くして行くつもりです。

 3章で序盤の形3として御紹介した、 角換りについて解説して行きたいと思いますが、その3章の最後で述べたように戦型としては高度で難解な物となるので、 ここまで御紹介をしませんでした。角換りは時代と共に、その序盤から大きな移り変わりを見せて来ました。 順番にその手順の違いを見て行く事にしましょう。

「図1」までの手順 (角換りパターン1)

▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲2五歩 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽2二銀
▲7八金 ▽3三銀


「図1」


 「図1」まで先後同型になりましたが、 ここまでの手順は別のルートが有るにしても、 この形が最も昔から有る角換りの基本図です。 ▲7七角に対して▽3四歩と角道を開ける手で、別の手ですと先手にだけ飛車先を切られてしまうので、 以下角交換に進む事になる訳です。▲7八金で▲2四歩と突くと▽同歩 ▲同飛に▽3五角が有るのは、 今まで別の機会でも解説した通りです。

「図2」までの手順(角換りパターン2)

▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金
▽8五歩 ▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀
▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
「図2」


 「図2」は角換りが暫く指されなくなってから、 再び復活するきっかけを作る事になった新工夫です。 しかしただ先手の飛車先が一つで止まっていると言うだけなのですが、 これがそれまでの定跡を覆す事になるのです。 「図2」の▽4二銀は先手が飛車先を伸ばしていないので、 通常の▽2二銀に比べると得な形です。

「図3」までの手順(角換りパターン3)

▲7六歩 ▽8四歩 ▲2六歩 ▽3四歩 ▲2五歩
▽8八角成 ▲同 銀 ▽2二銀 ▲7七銀
▽3二金 ▲7八金 ▽3三銀
「図3」

 そして最後が本当にごく最近指され始めた新手順で、 後手が早目に角道を開け、なんと先手が▲7七角と上がっていない状態で角交換してしまうと言う物です。 これですと後手の方が一手損する事になり、先手から比べると都合2手も手が遅れる事になるのです。 しかし「図1」と比べて後手の飛車先の歩が一つ伸びていないこの事が、後に重大な違いを生む事になるのです。 この形には2手目▽3四歩で横歩取り模様から変化する場合も有ります。

 この角換りの序盤の変遷は その主となる”角換り腰掛け銀戦法”の変化にその要因が有るのですが、 次章から上記の3パターンを元に順番に解説をして行こうと思います。


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