若 葉 亭
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タイトル 【戦法図鑑】157 ▲5七銀左型▲4五歩早仕掛け[3]
投稿日: 2005/04/28(Thu) 22:59
投稿者千鳥銀

前章に引き続き▲4五歩早仕掛けの変化を御紹介します

「図1」
後手の持駒:歩三 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩 ・v金 ・ ・v角 ・v歩|三
|v歩 ・v歩v歩v歩 ・v歩v歩 ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v銀 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ 桂 ・ 歩|七
| ・ 角 玉 金 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=38  ▽同 銀(44)  まで

「図1」は前章「図3」と同一局面、後手が▲4五歩に▽同銀と取った所です

「図1」から「図2」までの手順

▲3三角成  ▽同 桂    ▲8八角    ▽4三飛    ▲2四飛    ▽4七歩
▲5九銀    ▽5五歩    ▲同 角    ▽5四銀    ▲4四歩    ▽5三飛
▲2二飛成  ▽5五銀    ▲同 歩    ▽3五歩    ▲1一龍  ▽6二金引

「図2」
後手の持駒:角二 歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ 龍|一
| ・v玉v銀v金 ・ ・ ・ ・ ・|二
| ・v歩 ・ ・v飛 ・v桂 ・v歩|三
|v歩 ・v歩v歩 ・ 歩 ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ 歩 ・v歩 ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀v歩 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ 銀 ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 香 歩 
手数=56  ▽6二金(63)  まで

「図1」では▲3三角成と角交換して▲8八角と打つ手も有力で、以前はこれで先手が
指せると言われていましたが、現在は▲2四飛に▽4七歩と打つ変化が発見され
以下▲5四香打に備えて▽6二金引とした「図2」では形勢不明です
手順中▲8八角の所で▲4五桂と取るのは▽同桂で先手が不利となります
この手順は大抵の場合▽同桂と取った手が5七の銀取りに当るなど桂を捌かれて
芳しく無いのです

「図3」
後手の持駒:なし
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・ ・v銀v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩v歩v歩v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ 歩 ・ ・|六
| ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ ・ ・ 歩|七
| ・ 角 玉 金 金 銀 ・ 飛 ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
手数=29  ▲4五歩(46)  まで

「図3」は前章「図1」と同一局面、先手が▲4五歩と仕掛けた所です

「図3」から「図4」までの手順

▽6三金    ▲3七桂    ▽7四歩    ▲2四歩    ▽同 角    ▲4四歩
▽同 銀    ▲4五歩    ▽3三銀    ▲4七銀    ▽1四歩    ▲4六銀左
▽7三桂    ▲2九飛    ▽8四歩    ▲6六角    ▽6五歩    ▲8四角
▽4四歩    ▲同 歩    ▽同 銀    ▲4五歩    ▽5三銀    ▲5七角
▽6四銀    ▲3五歩    ▽3三角    ▲7七桂    ▽7五歩    ▲3四歩
▽2二角

「図4」
後手の持駒:歩二 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・v飛 ・v角 ・|二
| ・ ・v桂v金 ・ ・ ・v歩 ・|三
|v歩 ・ ・v銀v歩 ・ 歩 ・v歩|四
| ・ ・v歩v歩 ・ 歩 ・ ・ ・|五
| 歩 ・ 歩 ・ 歩 銀 ・ ・ ・|六
| ・ 歩 桂 歩 角 銀 桂 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 金 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 飛 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
手数=60  ▽2二角(33)  まで

▲2四歩と突き捨てた時に▽同角と取る事が155章「図4」までと違い
▽6三金から▽7四歩の手順時には可能となります
▲4五歩に▽3三銀とした形が悪く、昔は後手が不利と言われていたのですが
現在は研究が進み、実際はかなり難しく先手が有利とは言えなくなったのです
「図4」までは進行の一例ですが、この局面となれば後手が優勢となります
しかし次の章で御紹介しますが、先手が▲6八金直(上)の所で▲4六歩と突き
一手早く攻めた形では有力な手段が先手に有るのです


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