タイトル | : マイナビ予備予選、野原未蘭VS宮宗紫野 |
投稿日 | : 2021/05/31(Mon) 14:48 |
投稿者 | : 丹善人 |
第15期マイナビ女子オープン予備予選、野原未蘭VS宮宗紫野の対局は、122手で 後手の宮宗紫野が勝ち、一斉予選への出場権を手にしました。 先手野原未蘭、いきなりの9六歩に後手宮宗紫野も、9四歩と合わせます。先後とも 相居飛車の出だしに、後手が8筋守りの銀を引いたところで、後手は3一に下げていた 角で歩を取ります。先手玉は6九で守りには金1枚。後手も居玉のまま、守り駒が 離れていきます。 先手は2枚銀で攻めようという所、後手が右桂馬を飛ばし、玉が整備された囲いに 入ろうとするところで、4筋で戦端が開かれました。先手が銀桂の支えで歩を上げて、 後手の銀を押し返したところで、先手は銀桂交換で取った桂馬を打ち込みます。 相手にはできないので、後手も我が道をいくとばかりに、先手の守り駒を玉から 離れさせて、いきなりに角が攻め込んでいきます。これに飛車が加わるとたまらない ので、先手は飛車先を押さえ、金上がりで角を追いやります。8筋の後手の攻め駒を 消去していく先手に、これ以上はさせないと、飛車先を押さえている歩を払いに、 角交換に出ます。こえに応じる先手。飛車が出ようとするところ、先手は再度歩を張り、 角を打って飛車先を止めます。 結果的に先手玉の守り駒は飛車のみと言うことで、王手飛車を狙ってのみえみえの と金作りに、先手玉は早逃げ。後手はここが決め所と、角も打ち込み、先手玉を 追い詰める態勢を築き始めます。攻め手に悩む先手はちぐはぐな状況。ここで後手は 飛車切りでの猛攻を開始します。 飛車角交換で安全にしようという先手野原未蘭ですが、後手宮宗紫野は構わずに上下 左右からの攻めを拡大。さすがに守り駒が一つも無い状況では太刀打ちができず、 先手玉は一気に追い詰められてしまいました。 ÷ 丹善人 ÷