リコー杯女流王座戦本戦挑戦者決定戦、里見香奈VS伊藤沙恵の対局は、109手で先手の
里見香奈が勝ち、西山朋佳女流王座への挑戦権を手にしました。
先手里見香奈、先手番ゴキゲン中飛車。後手伊藤沙恵、3間飛車の出だし。両者角道を
開けたところで、先手から角替わり。そこから向かい飛車に変更します。後手も飛車で
角を取ったので相向かい飛車となります。美濃に組もうとしていた後手は予定変更で
8筋を銀上げで守ります。後手も2筋の歩を延ばし、先手も銀上げで2筋を守ります。
後手は銀を7七に上げ、さらには2筋の歩の交換で2五に飛車を置いて8筋からの先手の
攻めに対抗します。先手は銀上がりで2筋の飛車を追い返し、左銀が前進。後手は角貼りで
飛車を止めようとしますが、軽く受けられて角を追い払われ、8筋攻めが開始されました。
銀交換から十字飛車狙い。さらには銀の打ち込みから飛車当たりの角の打ち込み。後手は
飛車を逃がしながら、目障りな5四にある先手の歩を取り去りますが、先手は玉側まで
攻め駒を近づけます。
先手里見香奈は、敵陣を乱し、優位を築いたのに満足して、とりあえず自陣を引き締めます。
後手伊藤沙恵は自陣を引き締めますが、攻め手順が見つからず、ひたすら受けるばかり。
しかし先手も持ち駒不足で後手玉を押し切るまでにはいきません。後手は上部脱出をはかる手で
道を広げようとしますが、先手は上下から後手玉を挟み込んでいきます。
こうなると里見香奈の差し手は明確であり、伊藤沙恵の脱出は不可能。里見香奈がリベンジを
かけて西山朋佳に挑戦することとなりました。
【第11期リコー杯女流王座戦本戦】女流王座:西山 朋佳
里見 香奈 ○ ● 伊藤 沙恵 109手
伊藤 沙恵女流三段-------+
+-伊藤 -+
加藤結李愛女流初段-------+ |
+-伊藤 -+
中村真梨花女流三段-------+ | |
+-脇田 -+ |
脇田菜々子女流初段-------+ |
+-伊藤 -+
塚田恵梨花女流初段-------+ | |
+-山口恵-+ | |
山口恵梨子女流二段-------+ | | |
+-山口恵-+ |
小佐季子女流初段-------+ | |
+-山根 -+ |
山根ことみ女流三段-------+ |
+-里見 香奈女流四冠
加藤 桃子女流三段-------+ |
+-加藤桃-+ |
加藤 圭 女流二段-------+ | |
+-加藤桃-+ |
山田 久美女流四段-------+ | | |
+-山田久-+ | |
中澤 沙耶女流初段-------+ | |
+-里見香-+
室谷 由紀女流三段-------+ |
+-上田 -+ |
上田 初美女流四段-------+ | |
+-里見香-+
渡部 愛 女流三段-------+ |
+-里見香-+
里見 香奈女流四冠-------+
÷ 丹善人 ÷