[リストへもどる]
一括表示
タイトル白玲戦七番勝負第1局、西山朋佳VS渡部愛
記事No1703
投稿日: 2021/09/11(Sat) 18:27
投稿者丹善人
いよいよ始まった第1期白玲戦七番勝負第1局、西山朋佳VS渡部愛の対局は、105手で
先手の西山朋佳が先勝し、初代白玲に先手をかけました。

本局が初対局となった両者。先手西山朋佳、先手番ゴキゲン中飛車に。後手渡部愛は8筋を
伸ばして行きます。先手が左銀を3筋まで移動させる間、両者とも穴熊に潜りますが、
後手が蓋を閉める前に先手がつっかけます。後手は飛車を上げて横利きをきかせながら、
飛車を6筋に回します。この後両者とも穴熊の整備にかかります。

陣形整備で先手も飛車を4段目に上げ、穴熊の防御である桂馬を上げて、攻めの態勢を
見せると、後手は当たりになりそうな角を2二に下げます。先後手共に桂馬を中段に。
これを両者とも歩で抑えます。先手は取られそうな桂馬を5三に成り捨て、互いに
飛車先に歩を突き、角が素通しに。先手角には紐が無いので角交換。後手は使いづらかった
角を手持ちにすることができました。

先手が金で飛車先の歩を取ると、後手はそのまま医者を伸ばしますが、飛車成りを防ぐ
歩打ちに、後手は飛車金交換に。続けて角を打ち込み、守りの薄い先手玉に迫ろうと
します。先手は2枚飛車で穴熊攻略を目指します。

先手西山朋佳は、持ち駒の差を生かして攻めかかります。後手渡部愛は、攻め駒にもなる
金をあえて守りに投入。しのぎきろうとします。詰みまで読み切ったのか、先手の猛攻が
開始されます。さすがに持ち駒の違いはいかんともしがたく、西山朋佳が七番勝負を先勝
しました。


【第1期ヒューリック杯 白玲戦七番勝負】白玲:

西山 朋佳 ○  ● 渡部 愛

+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   | 氏 名 |第1局|第2局|第3局|第4局|第5局|第4局|第5局|
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   |西山 朋佳| 先 |   | 先 |   | 先 |   |   |
|   | 女流三冠| ○ |   |   |   |   |   |   |
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   |渡部 愛 |   | 先 |   | 先 |   | 先 |   |
|   | 女流三段| ● |   |   |   |   |   |   |
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+
|   | 手 数 |105|   |   |   |   |   |   |
+------+----------+------+------+------+------+------+------+------+

第1局  9月11日(土) 東京都 港区 「グランドニッコー東京 台場」
第2局  9月18日(土) 石川県 金沢市 「ホテル日航金沢」
第3局 10月 2日(土) 鹿児島県 指宿市 「指宿 白水館」
第4局 10月16日(土) 奈良県 奈良市 「ふふ奈良」
第5局 10月23日(土) 京都府 京都市 「ゲートホテル京都高瀬川」
第4局 11月 6日(土) 東京都 台東区 「浅草ビューホテル」
第5局 11月12日(金) 東京都 渋谷区 「東京将棋会館」


÷  丹善人  ÷